夜間診療休診のお知らせ
誠に勝手ながら下記日程の夜間診療を休診とさせていただきます。
7月1日(火)、8日(火)、15日(火)、22日(火)、29日(火)は17時30分までの診療とさせていただきます。
通院中の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
届出事項に伴う院内掲示について
届出事項に伴う院内掲示について再度ご案内いたします。
当院はオンライン資格確認を行う体制を有し、受診歴、薬剤情報、特定健診情報
その他必要な診療情報を取得・活用し、より質の高い医療の提供に努めています。
令和6年6月1日より下記の通り診療報酬点数を算定いたします。
【医療情報取得加算】
(令和6年11月30日まで)
『初診(月1回)』
マイナ保険証を利用し情報取得同意する場合・・・1点
マイナ保険証を利用しない場合・・・3点
『再診(3月に1回)』
マイナ保険証を利用し情報取得同意する場合・・・1点
マイナ保険証を利用しない場合・・・2点
上記に関わらず他の保険医療機関からの紹介状をお持ちの方は、診療報酬点数が1点となります。
(令和6年12月から)
『初診 1点(月1回)』
『再診 1点(3月に1回)』
マイナ保険証によるオンライン資格確認等の利用にご協力をお願いいたします。
【在宅医療DX情報活用加算】
居宅同意取得型の電子資格確認等システム活用により、医師等が患者様の診療情報等を取得及び活用できる体制を有しております。
当院では以下の通り対応を行っています。
①オンライン請求を行っています。
②オンライン資格確認を行う体制を有しております。
③電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧又は活用できる体制を有しております。
④電子処方箋を発行する体制は対応待ちです。
⑤電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制は当該サービス対応待ちです。
⑥マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、お声掛け・ポスター掲示を行っています。
⑦医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得及び活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びHPに掲示しています。
【明細書発行加算】
当院では医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。
明細書の発行を希望されない方は、受付にてその旨お申し出ください。
【一般名処方加算】
当院では後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みを実施しています。
現在、一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています。
当院では、後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした
『一般名処方』(一般的な名称により処方箋を発行)を行う場合があります。
一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。
【機能強化加算】
当院は『かかりつけ医』として以下の取り組みを行っています。
・他の医療機関の受診状況及びお薬の処方内容を把握したうえで服薬管理を行います。
・健康診断に関する相談等、健康管理に関するご相談に応じます。
必要に応じ、専門の医師・医療機関をご紹介します。
・介護・保健・福祉サービスに関するご相談に応じます。
・夜間・休日等の緊急時の対応方法について情報提供いたします。
女性の寿命を延ばす
先日、A4M (The American Academy of Anti-Aging Medicine)という学会に参加してきました。
これは、1992年に設立された学会で、今年で32年目になるアンチエイジングの集大成の学会です。通常は学会は専門分野ごとに分かれるのですが、医学のジャンルの垣根なく人間の老化をテーマに基礎医学から臨床まで、幅広いテーマが取り上げられます。私も、すでに5回目の参加になります。途中、コロナの影響で3回ほど欠席しましたが、約10年ほど参加してきました。
この分野の研究はアメリカが一番進んでおり、約10年遅れて日本に到着する感覚です。その中で、ここ最近変わってきたのは、アンチエイジングからリバースエイジングに関心が移ってきたことです。リバースエイジングとは、まさに若返りを意味しています。具体的には、治療によって年齢を巻き戻すことが可能になるかもしれないということです。そんな学会ですが、今回特に、記憶に残ったのは女性の寿命を延ばすという発表でした。
人間の寿命は年々伸びてきましたが、最近問題になっているのは健康寿命がそれほど伸びないことです。特に女性の場合には、男性より随分と長生きしますが、寿命を迎える前には10年ほどの重い病気の期間があることが問題になってきています。医学の進歩は、心臓をより長く動かせるようにはなってきましたが、人工的に長生きしても、実際には極めて満足度の低い状態を過ごしているという実情があります。特に問題になるのは、ヒトの体の老化の仕方は一律ではないということです。臓器によって老化のスピードが違うので、長期にわたって何の手当てもせずに無事な部分もあれば、早くから不調を来しやすい臓器もあります。
女性の場合、特別早く老化しやすい臓器として、卵巣があります。多くの場合、女性は50歳までに閉経を迎えます。卵巣は、女性ホルモン産生という重要な働きがあるのですが、閉経によってその働きを止めてしまいます。これが更年期障害の原因ですが、その後、さらに4,50年の寿命があります。このことは、女性の健康に大きな影響を及ぼします。閉経の遅い女性ほど寿命が長いことが知られていること、動物実験では、老化したマウスに若いマウスの卵巣を移植すると寿命が伸びたことから、女性ホルモンには寿命を延ばす効果がありそうです。
卵巣の細胞数は生まれながらに決まっていて、胎児の時代が最大で、その後どんどん減っていきます。成人女性であれば30万個くらいですが、毎月1000個ずつ減少します。そのため、閉経の時期にはほとんどなくなってしまいます。
したがって、女性の寿命を延ばすためには、①女性ホルモンを補充するか、②卵巣の寿命を延ばすという方法が有効です。①のために現在行われているのは、天然型女性ホルモン補充療法です。合成ホルモンは発癌のリスクがあるので推奨しません。さらに、未来には卵巣組織だけをカプセルに入れて体内に埋め込む方法も考えられています。②の目的では、本人の卵巣を凍結保存する方法や、抗ミュラー管ホルモンを上げる方法が期待されています。特に、最後の方法はもし実現すれば女性の妊娠可能年齢を延長させることが可能になるかもしれません。
いずれにしても、女性ホルモンを途絶させないことが、女性の寿命を延ばす、特に健康寿命の延長に役立ちそうです。