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2019.11.21

訪問診療ブログ『良くする工夫』

金谷 潤子
11月16日

何かを批判する時には、改善案、あるいはそれよりももっと良い代替案を出した方が良いと思う。
例えばウチはなかなか片付かない(住んでいる人全て片付けない)のだけど、
「なんで片付けないの!」
「普通、出したら戻すよね!」
と、言い放っても絶対改善されない。
(もちろん自分も含めて

汚している悪事(自分も…)を怒るより、
きっと片付くための工夫をした方が効果的。
(これがなかなか難しいが。)

匿名の文句や批判は簡単に誰でも言えるけど、
それで何かが良い方向に変わることは難しいんじゃないかな。

人の心身も同じです。
ばい菌をやっつける抗生物質が発見されて100年あまり。
それによる恩恵もたくさん受けて来ました。
そうして、悪者をやっつけることばかり考えてきたけれど、
敵もさるものでどんどん武器に抵抗する悪者が出てきます。
ここいらで悪者を蔓延らない心身の作り方から健康や治療を考える必要もあると思いませんか?

悪いことを見つけることも大切だけれど、
良くなる方法も同時に考えませんか?

※写真はいつも怒りん坊の患者さん。
顔のパックに使うシートを圧縮したものを「なんだ?」と言っていたので、お使いの化粧水で膨らませてパックして差し上げました。
とても喜んで下さいましたよ。
質問を適当にスルーするのは簡単ですが、5分もかからず喜んでいただく工夫も簡単にできますね。
診察や医療と関係無いと思われる方は、古い!
人の心身は切り離すことはできません。
たとえ悪い事象が取り除かれたとしても生きる意欲が無いと生命の灯火は弱くなるばかりです。

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