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2019.04.10

訪問診療ブログ『怨と恩』【番外編】

金谷 潤子
3月16日

誰かに憎しみや嫌悪感を抱いた時に、落ち着いて整理してみると、「誰か」は自分に決して悪いことばかりじゃないことが多い。
例えば家族でも同僚でもご近所さんでも
最近、嫌だなと思っている人について考えてみる。
できれば書き出してみる。
嫌なところと良いところ。
大抵は良いところがたくさんあるものだ。
私は母親に辟易することが多いのだけど、
でも、母なりに私を一生懸命育ててくれた。
色々な誤解やすれ違い、勘違いで嫌な思いばかりしてきたなぁと思うけど、実は、心配してくれたり喜んでくれたりありがたい事が多くある。
人は「してもらった」事は忘れてしまいがちで、
「された」ことはいつまでも忘れない。
自分は完璧だろうか?
完璧な人間なんて居やしない。
私もどこかで誰かに嫌な思いをさせている事もあるだろう。
何か嫌なことがあっても、
少しの良いことで上書きされていったなら
この世の中は随分と平和になるのだと思う。
欲と怨に心を支配されない様に。
ネガティブな思いは自律神経系を乱し、
免疫力を低下させ、
不安と疼痛を増悪させる。
感謝の気持ちは副交感神経を優位にさせて、
消化が良くなり
栄養状態が改善し、
深い自然な睡眠に導く。
健康な心身への鍵は「感謝の気持ち」です。

※写真は当院受付に置いている桜の鉢です。
一足先に満開となり、春を運んで来てくれました

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