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2019.12.04

訪問診療ブログ『暴走的講演』

金谷 潤子
11月21日

昨日は講演会でした。
パッチアダムス先生のクラウン活動を日本でされている金本 麻理子 (Mariko Kanemoto)さんから、赤鼻が丁度届いたので、早速付けて登壇。

「人は自分の人生を自由にデザインできる。
たとえ終末期であっても、声を発することができなくてもその思いを汲み取ることは誰にでもできるのでは?」

そんなドクターパッチの言葉をお借りしながら、熱さだけで話し倒した2時間でした。
グループワーク形式にしましたが、どのグループも真剣な言葉の飛び交いが歩き回っていても聞こえて来て、つい中に入ってしまったり。
仲良し訪問看護さんやケアマネさん達も多く来て下さっていました。
ケアマネ小木曽さんの感想のご投稿が嬉しかったので、お借りしてご紹介致します。

『ただいま〜!
2時間たっぷり潤子先生の生Facebook満喫
在宅看取りについての悩みや質問に、どれもこれも余す事なくストンと落ちる答えやアドバイス!
先生の脳みそには、どれだけの引き出しを持っているのでしょう

皆さんがウンウン頷きながら聞き入っている様子に、今日もどれだけの人が在宅看取りに対する理解を深めた事かと思ったら、私がワクワクしてしまう
一生に一度しか無い人生の終い場所は、治療をする事が使命の病院から決まりに縛られない在宅で!
一人暮らしだって工夫すれば自宅で死ねるのよ!』

※写真は赤鼻をつけて話している私です

2019.11.21

訪問診療ブログ『日和見』

金谷 潤子
11月16日

人から見た細菌には善玉菌と悪玉菌がいます。
例えば乳酸菌や麹菌は人の身体に役立つ菌。
ウェルシュ菌や肺炎球菌は身体を蝕む菌。
世の中にも腸内にも、善玉菌と悪玉菌が居るのですが大多数を占めるのは日和見菌(ひよりみきん)。
日和見菌とは?
影響を受ける菌によって善にも悪にもなる菌です。

大多数の日和見菌を善玉菌に変えていく為の工夫が大切ですね。

実は人類もそうだと言われています。
大多数の方が日和見意見の持ち主。
どの時代も悪人も善人も一定の割合で居るのですが、潮流で日和見意見が左右されていきます。

日和見は悪いことではありません。

日和を見る。
待てば海路の日和のあり。

天候、物事の成り行き、塩梅を見ながら
良さそうなところで住まいを整えたり、
機会を伺ったり、
意見をまとめる。
それは生きていくための大切な賢い知恵です。

人間界と同じ工夫が細菌界でも繰り返されています。
善の波紋を広げる工夫について考えていきたいと思います。

2019.11.21

訪問診療ブログ『良くする工夫』

金谷 潤子
11月16日

何かを批判する時には、改善案、あるいはそれよりももっと良い代替案を出した方が良いと思う。
例えばウチはなかなか片付かない(住んでいる人全て片付けない)のだけど、
「なんで片付けないの!」
「普通、出したら戻すよね!」
と、言い放っても絶対改善されない。
(もちろん自分も含めて

汚している悪事(自分も…)を怒るより、
きっと片付くための工夫をした方が効果的。
(これがなかなか難しいが。)

匿名の文句や批判は簡単に誰でも言えるけど、
それで何かが良い方向に変わることは難しいんじゃないかな。

人の心身も同じです。
ばい菌をやっつける抗生物質が発見されて100年あまり。
それによる恩恵もたくさん受けて来ました。
そうして、悪者をやっつけることばかり考えてきたけれど、
敵もさるものでどんどん武器に抵抗する悪者が出てきます。
ここいらで悪者を蔓延らない心身の作り方から健康や治療を考える必要もあると思いませんか?

悪いことを見つけることも大切だけれど、
良くなる方法も同時に考えませんか?

※写真はいつも怒りん坊の患者さん。
顔のパックに使うシートを圧縮したものを「なんだ?」と言っていたので、お使いの化粧水で膨らませてパックして差し上げました。
とても喜んで下さいましたよ。
質問を適当にスルーするのは簡単ですが、5分もかからず喜んでいただく工夫も簡単にできますね。
診察や医療と関係無いと思われる方は、古い!
人の心身は切り離すことはできません。
たとえ悪い事象が取り除かれたとしても生きる意欲が無いと生命の灯火は弱くなるばかりです。

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